素敵な飯田線の旅へのいざない

廃線になりそうな飯田線に乗って下さい。
そして素敵な旅を味わってください。

というにも、私の豊橋の知人が飯田線にのって「あい川」までやってきました。
そのとき、とても「癒された」とのことでした。




もちろん最寄りの駅である、「上市場」には各駅停車の電車しか止まりません。
各駅停車の電車は、2時間に1本の割合でしかありませんし、
しかも豊橋駅から上市場まで約2時間もかかります。

「御用のある方とお急ぎの方」には飯田線に乗るのは無理です。
(だって、2時間もあれば新幹線で東京まで行けちゃうもの)

でも「癒されたい方」には最適な飯田線?かもしれません。



天竜川沿いにゆっくりと力強く走っていく電車に「人間性」を感じたり、
風光明媚なところでは、電車のスピードをおとして、車内放送があったりするそうです。
まるで、観光バスのようです。
「あい川」にいても、ときどき鉄橋を渡るときの響き音がよく聞こえてきます。
ガターン、ゴトーン」などととても懐かしい響きです。

電車のドアは自分の手で開けます。
停車して待っているとドアは開かないので、降りれません。
自分のてて開けてください。



トイレもほとんどの電車に1つ付いているようです。
(トイレのない電車もあるので、要注意!)
お弁当と、ビールと、お茶をもって「飯田線」にのって癒されよう。



なお、静岡県内にある飯田線の駅は、ほとんどが無人駅で、下車しても「飲食店」はありません。
たぶん、長野県に入っても、駅前に飲食店のある駅は少ないと思います。
飯田近辺までないと考えましょう。
静岡県内では、特急停車駅の中部天竜駅も同様です。
水窪駅まで行くか、
我が、上市場駅下車3分の「あい川」(土、日のみ)へ行き、
美味しい定食を楽しんでください。(しっかり宣伝します)



以下は、飯田線相談室から抜粋転載
http://www.green.dti.ne.jp/iida/travel/tr.html

 ・愛知県内の「豊橋駅」と長野県内の「辰野駅」を結ぶ、全長195.7kmの路線です。
 全線を乗り通すのに普通列車ですと6時間以上はかかります。

お薦めコース


東京発→(東海道新幹線)→豊橋→(飯田線)→辰野→(中央本線)→岡谷→新宿→東京着
・名古屋発→(東海道本線)→豊橋→(飯田線)→辰野→(中央本線)→塩尻→中津川→名古屋着

「あい川」最寄りの駅「上市場駅について
(ほんとになにもない駅です)

 出馬駅から相川の鉄橋を一つ越えたところが上市場駅で、飯田線でも最短駅間であるためものの1分程度で到着します。開業時は「三信上市場」と称す る駅でしたが、1943(昭和18)年8月1日の国有化時に一旦廃止となり、1946(昭和21)年12月1日に復活しています。

周囲の民家は出馬より集中しておりますが、駅前に商店はありません。
駅は無人駅で、小さな待合室があります。
駅の構内が一部神社の参道を二分するような形になっているため、ホー ム西側から町の方へ降りて行くと鳥居をくぐる形になります。これが、とても素敵です。そして「あい川」が眼下に見え始めます。
駅以北の段丘面は斜面を覆う形で茶畑が拡がっています。
駅の周囲は佐久間町時代より「さくま自然休養村」として観光開発 に力を入れている所で、佐久間町営(現・浜松市営)の宿泊施設「清流荘」を始めアーチェリーガーデンやテニスコートが設置されています。
通常では普通列車 のみしか停車しない駅です。

 全線の「イッキ乗り」はお薦めしません。 

 「初めての飯田線」で注意すること、それは全線の「イッキ乗り」〜すなわち途中下車をせずに1本の列車で全区間を乗り通すこと〜は、ぜひとも避けた方がいい、ということです。

 ただでさえ長距離な路線であるために、少しでも短い時間で駆け抜けたい気持ちはもちろん分かりますが、電車のシート上に同じ姿勢で座り続けていると、どんなに素晴らしい車窓風景を見てはいてもやがては体力が消耗し、疲労が勝って集中力がなくなります。

 飯田線での6時間連続乗車はまさに「旅を楽しむ」範疇を越えてしまっており、せっかく乗車しても我慢と忍耐、そして退屈の印象しか残らなくなってしまう恐れがあります。

 せっかくの飯田線乗車が「我慢大会」となってしまうのはあまりにももったいない事で、ほんの2〜3駅の途中下車でも気分や体力はリフレッシュするものです。
新鮮な気持ちで車窓を楽しむためにも、時間には余裕を持って旅をしていただきたいと思います。

 一日で「飯田線を全線乗ったうえで篠ノ井線も、できれば大糸線も全線乗車したい」などと欲張った行程を組むと、結局「乗りっぱなし→疲れた→もう行きたくない」となってしまう人が実に多いのです。  

 

では車窓風景が良い、とは

 具体的に車窓風景が良いとはどういう事でしょうか。ふつうローカル線はどの路線でも自然豊かなところを走っています。それでは飯田線ならではの魅力はと問われますと、私は次のように考えます。

都市から峡谷まで多様性があり、かつメリハリのある車窓展開
 どれだけ素晴らしい景色でも、何時間も同じような風景の繰り返しでは少々飽きが来てしまいます。飯田線は都市、田園地帯、山里、峡谷、それらの風景が少しずつ形を変えながら繰り返されます。風景にアクセントがあって、ドラマのような展開が楽しめます。

手つかずの自然のままの峡谷美が味わえる中・南部区間
 地方といえども大規模な開発から逃れられない昨今ですが、飯田線沿線は生活の場としての中心を道路沿いに譲ったため、景観的にも荒らされることの比較的少ない手付かずの自然や素朴な山里の光景を車窓から楽しめます。

 とりわけ飯田線中南部では、宇連川や天竜川などの峡谷沿いに線路が敷かれているため、車内に居ながらにして大自然の景観が楽しめます。

車窓両側に日本アルプスがそびえる北部区間
 車窓からアルプスが望める路線でしたら他にもありますが、両側を中央アルプスと南アルプスに挟まれたというダイナミックな景観は飯田線ならではのものでしょう。

車窓を鑑賞するのにちょうどいい電車のスピード
 新幹線に乗っていて、あまりの風景の流れの速さにちょっと疲れを感じませんか。飯田線のスピードは線路わきの木や草 花、道端から手を振る子供の顔に至るまで、視線を落としてゆっくり見られる穏やかな速度です。日常の疲れから解放されるのには、このくらいの穏やかさが最 適なのではないでしょうか。

南北に長く標高差もあり、季節感も多彩
 南北に約200km、標高差720mという起終点の気候条件の違いやそれにともなう季節感の違いも車窓の魅力に輪をか けます。例えば4月中なら沿線のどこかで桜が満開の地域に出会えますし、咲く花や木々の色など、乗り進んで行くうちに少しずつ変わっていくのがわかりま す。

→これらについての具体的な内容は次々項「乗車編」をご覧下さい

人それぞれに合わせた楽しみ方があります

 飯田線に乗車している間は「景色を楽しむ」という、どちらかというと受身な楽しみ方になってしまうかもしれませんが、駅を降りてしまえば主役はあなたです。

 自然の豊富な地域ですので、より素晴らしい風景を求めてのウォーキングもいいでしょう。探検好きの若者にはいま人気のいわゆる 「秘境駅」や廃線跡の探索も飯田線ならではの楽しみと言えます。山歩きの好きな方には、ハイキング気分のお手軽コースから日本アルプスの本格登山まで、体 力と経験に合わせて選ぶこともできます。

 のんびり旅行を愛する方には、郷土料理を堪能しつつ温泉旅館でゆったりと過ごすのもいいでしょうし、歴史好きの方には戦国時代の史跡探勝や伝統芸能の宝庫と呼ばれる沿線地域の祭りを巡るのも大きな魅力でしょう。

 もちろん「あれをしよう、ここにも行こう」が旅のすべてではありません。眺めのいい駅で何も考えず1日のんびりと、という方にも飯田線は強い味方です。有名観光名所を次々に回るような旅に飽きてしまった方には、飯田線沿線は良い刺激になるかも知れません。

 

※ 飯田線の駅名です

豊 橋  → 船 町 → 下 地 → 小坂井 → 牛久保 → 豊 川 → 三河一宮 → 長 山 →

江 島
 → 東 上 → 野田城 → 新 城 → 東新町 → 茶臼山 → 三河東郷 → 大 海 →

鳥 居
 → 長篠城 → 本長篠 → 三河大野 → 湯谷温泉 → 三河槙原 → 柿 平 → 三河川合

池 場 →
 東 栄 →

(ここまで愛知県)

→ 
出 馬
 → 上市場 → 浦 川 → 早 瀬 → 下川合 → 中部天竜 →

佐久間 → 相 月 → 城 西 → 向市場 →
 水 窪

(ここまで静岡県)

 → 大 嵐 → 

→小和田
 → 中井侍 → 伊那小沢 →