鹿騒動記

@状況
何と、仰天!
りっぱな角を持っている鹿が、捨てていた網のようなものに
絡んで、もがき苦しんでいるではないか…。

人の気配を察知すると首も折れんばかりに、暴れまくり
なんとか、引っかかかった網を取ろうともがいている。
でも、どんどん深みにはまるようで、
その迫力は野生そのものの凄味を感じ、近づくのも憚れた。



A対応
最初に近くの交番に電話すると、すぐに地域の警察署に連絡が回り、その指示で役所に電話した。
役所では、「鹿は害獣」という認識があるようで、すぐに地元の猟友会に連絡を入れてくれた。

猟友会の方が一人来て下さり、状況を見るなり、「すぐに罠猟師を呼ぶから待っていてほしい」とのこと。
そのさい、絶対に近づかないように念押しされた。毎年、可哀そうだからといことで、
絡んでいるものを取ろうとして、鹿の角に刺されて大けがをしたり、最悪の場合死んでしまったりしている
ようで、とにかく危険であるということを強調されていた。


B 処分
しばらくして、私が気づいたときはこのような状態になっておりました。

聞くところによると、固いもので眉間を殴り、グタッとなったところを
罠猟師さんが角を抱え込んで固定して、もう一人の猟師さんが薙刀のような、槍のような
もので、心臓を一突きしてとどめを刺したとのこと。
すごいですね。
鹿が興奮状態で筋肉が強張り、なかなか刃が差し込めなかったとのことでした。
リアルです。



C 
 鹿肉を食べたり、売ったりするのかなと思いきや、どこかに捨てに行くとのこと・・・。
 そういえば、鹿肉の販売ルート等はないようで・・・。

以前、鹿肉はとても美味しいと聞いたことがあるので、
すこしもったいないような気がしましたが・・・。



D 感謝
でも、大変なことをお願いしたので、「あの、お礼は、どうしましょうか」と尋ねたところ
「猟師の責任ですから、お礼はいりません」とのこと。
かっこいいですね!
まだ、このような猟師さんがいることに感激しました。



鹿が引っ掛かり暴れ苦しんだ後です。杉の木立ちや竹が擦れて表面が、はがれたり
光っていました。かなり苦しんだのではないかなとおもいます。
合掌・・・!